地番および地目とは

地番・地目というのは「土地」に関する情報です

地番および地目とは

 

不動産を売却する際には、不動産と土地の登記簿謄本を管轄の法務局で申請します。所有者の登記を変更するのです。登記簿謄本には、地番地目が書かれています。これは、その土地を表す情報です。

 

土地を売買する際には、この地番・地目を注意深く確認する必要があります。例えば、その土地に建ててよい建物の種類などにも関わってきますので、土地の価格や価値にも影響するからです。

 

地番とは

 

地番とは、その土地を特定する為につけられた番号の事を言います。一定の区域ごとに、土地の位置が分かりやすい様に、定められています。この番号は、登記を行う際に必要な番号なので、登記ができない場所にはつけられていません。

 

登記ができない場所というのは、例えば公有地や河川などの事です。また、未登記の場所には、地番がありません。

 

なお、一見すると住所と似ていますが、実は違います。住所というのは正確には「住居表示」と言い、建物に対してつけられるものです。その為、建物のない場所には存在しません。これは、法務局ではなく、市区町村が管理しています。地番と住居表示は似て非なるものです。

 

地目とは

 

地目とは、不動産登記法により、その土地を判別して登記官が認定した土地の用途を示す事柄の事を言います。つまり、その土地を何に利用する事を認められているかという事です。具体的には、田、畑、宅地などです。宅地とは住居の事を言います。その他には、校舎や運動場の為の学校用地や竹木の生育する山林、公衆の遊楽の為の公園などがあります。

 

例えば、宅地にしか住宅を建設する事はできません。もし、建物が建っていない更地を購入する場合は、事前に確認が必要ですが、仲介業者として不動産業者が入らないと売買できないので、その点は、安心して良いと思われます。

 

地目を見る際の注意点

 

まれに、実際には住居が建てられているのに、謄本の登記は山林のままになっているような場合もあります。法律上の規定では、その土地の所有者が、用途に変更があった日から1ヶ月以内に変更登記の申請を届け出なければ、10万円以下の罰金が科せられる事になっています。しかし、変更登記が行われていない土地も現実には存在します。

 

また、地目を見る際の注意点は、現在ではなく、過去の履歴を確認する事です。ため池、用水路などの場合は、地盤が弱い事が考えられるからです。この様に不動産売買を行う際には、登記簿謄本を注意深く確認する必要があります。