マンション大規模修繕(外壁補修等)の住民への影響を列挙します

住んでいるマンションで大規模修繕がありました

マンション大規模修繕(外壁補修)の住民への影響を列挙します

 

私の住んでいるマンションで、最近大規模修繕がありましたので、記憶が新鮮なうちに実体験をお伝えしたいと思います。

 

マンション大規模修繕というのは、10年〜15年ごとに、マンションの共用部、主に外壁や共用廊下などの劣化を補修する事を言います。
工事の期間は、規模にもよりますが、だいたい3〜4か月、長くて半年くらいかかります。その間、多少なりとも住民が不自由する事になるので、そのあたりを列挙してご紹介しましょう。

 

騒音

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工事と言えば、まず気になるのは音でしょう。結論から言えば、それほど激しい騒音は多くありませんでした。なぜなら、大規模修繕の大半が、いわゆる「仕上げ工事」と言われるもので、塗装や貼り替えが中心となるからです。

 

ただし、期間限定ですが、外壁の補修工事でドリルを使う作業がありましたので、2週間程度、かなりの音がしました。特に、自分の部屋の付近で工事があると「ギュイーン!」という音が鳴っていました。小さいお子さんなどは、昼寝から目を覚ましてしまう位の音です。

 

臭い

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臭いは結構します。やはり各所の塗装を行うので、塗料の臭い、いわゆるシンナーのような臭いがしていました。

 

といっても、全エリアを一気に塗装するわけではないので、気になる期間というのは限られています。例えば、自分がよく通る廊下の部分や、部屋の近くの外装を塗装している期間などに限られていますので、やはり実害があるのは1〜2週間程度です。

 

洗濯物

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洗濯物は、干せる日と干せない日があります。具体的には、自分の部屋のベランダの上部で外壁の工事をしている日は、洗濯物が干せません。やはり工事のホコリなどが降ってきますので、干しても汚れてしまうからです。

 

洗濯物が干せるか干せないかは、事前に工事業者さんが掲示板で予定を知らせてくれましたので、計画的に洗濯をすることで、なんとかしのぐことは出来ました。といっても、天気にも左右されるので、やはり部屋干しの頻度が増えるのは、やむをえません。

 

足場の圧迫感

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工事期間中は、マンションの周囲を足場がぐるりと取り囲んだ状態になります。足場には、落下防止用のネットが張られますので、マンションはネットですっぽりとくるまれたような状態になります。

 

従って、窓やベランダからの見晴らしは、やはり影響されます。ただし、最近はいろいろと工夫されていて、あまり圧迫感を感じないように、透過性の高いネットを使うなどの配慮をしてくれます。正直な感想としては、思ったよりは圧迫感がありませんでした。

 

駐車場

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マンションの形状や敷地によりますが、工事期間中の材料置場現場事務所のスペースとして、駐車場を利用することが多いです。私の住んでいるマンションでも、そうでした。

 

そのため、しばらくの間、一部の住民は外部の駐車場を利用する事になります。もちろん、駐車場料金は工事費から捻出されるので、住民がよけいにお金を払う事はありませんが、やはり歩いて通わなければならないので不便になる事はあるでしょう。

 

セキュリティ

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工事中は当然ながら、工事作業員の方が敷地内を出入りします。従ってセキュリティについては気になるところです。実際、私のところのマンションでも、色々とルールを作って対処していました。

 

例えば、工事作業員の方が頻繁に出入りする出入り口は、数か所に限定して、通った後は基本的に施錠する、とか、警備会社のセンサーをつけて、平常時よりもセキュリティを高める、等の方法をとりました。いずれにしても、工夫しないとセキュリティは落ちますので、マンション全体として何か対処が必要となります。

 

バルコニーなどの荷物

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大規模修繕では、外壁バルコニーで工事作業をしますので、ふだん荷物を置いている人は、どけておかなければなりません。なお、バルコニーは、つい「専有部」と勘違いしてしまいがちですが、基本的には「共用部」の扱いとなりますので、大規模修繕の際に、タイルや防水の補修を行います。

 

従って、普段「鉢植え」や「小型ロッカー」のようなものを置いている人は、工事期間中だけ他の場所に移動しておくことになります。これは人によっては結構大変だと思います。私の住んでいるマンションでは、鉢植えに関しては、マンション全体で一箇所、避難場所を用意して、みんなそこに移動して保管していました。

 

網戸をはずす

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網戸というものは大抵、ガラス窓よりも外部側にあります。従って、外壁の補修工事をする際に、どうしても邪魔になってきます。網戸自体が、住民の所有物であるか、共用部建具であるか、それはマンションによって異なるようですが、いずれにしても工事期間中は外しておく必要があります。

 

私の住んでいるマンションでは「各住民が部屋の中に保管しておくように」ということになりましたので、しばらく廊下に立て掛けておきました。若干邪魔になりましたが、慣れると、あまり感じなくなるものです。

 

在室している必要のある日

 

工事期間中、数日ですが、必ず部屋で待機している必要のある日があります。具体的には次のような工事の際に必要です。

  • 家の扉枠の塗装
  • ベランダ側サッシの塗装

 

こういった工事の際は、どうしても建具を開けた状態で作業をしないといけませんので、誰も在室していないと、大事なものが無くなったりしたときに責任がとれません。工事業者さんも、後でトラブルになるのは避けなければならないので、上記のような工事の日は、住民に在室していてもらうよう、呼び掛けていました。

 

まとめ

 

上記のとおり、マンション大規模修繕の際は、住民としては影響を受けることは避けられません。全体を通した感想としては、「普通に生活している限りは、慣れればたいしたことがない」というのが実感です。

 

ただし、小さいお子さんがいらっしゃる御家庭や、仕事等の関係で昼夜が逆転しているような生活をしている人は、それなりに苦労する可能性があります。大抵の場合、数か月〜1年前からアナウンスがあると思うので、上記の記事を参考に、対策を立てておきましょう。