土地建物の法律記事一覧

自ら売主制限(8種制限)の概要自ら売主制限(8種制限)とは、宅地建物取引業者(宅建業者)が、一般の人に不動産を売却する際、あまりにも有利な立場になりすぎないように設けられた制限です。いわばハンディキャップのようなイメージを持って頂ければよいかと思います。自ら売主制限(8種制限)の法的な位置づけ宅地建物取引業法の第33条の2と、第37条の2から第43条までの条文には、宅地建物取引業者自身が売主となっ...

農地に家を建てることは可能ですが「法的な手続き」が必要です農地に家を建てる事は不可能ではありません。しかし、法律的にいくつか越えなければならないハードルがあります。所有している農地に、無断で家を建築してしまうことは、法律違反になってしまう可能性がありますので、きちんとした手続きをとる必要があるのです。関連する主な法律は「農地法」と「建築基準法」です。農地法の問題まず、農地法について説明します。農地...

「接道義務」を満たしていない土地は建築不可です住宅等を建築する事が出来る土地と言うものには、条件があります。その中でも特に重要なのが「接道義務」です。土地が面している道路の幅は4メートル以上ある事が前提条件となり、その4メートル以上の幅を持つ道路に、土地が2メートル以上の幅で接している事が必要です。これは建築基準法により定められており、これを満たさない場合は建築不可となります。既存道路が4m未満の...

不動産の売買は、どうしても多額のお金が動くことになる取引であるために、それを狙った悪質な取引や、見解の相違によるトラブルの発生というものが、今日でも後を絶ちません。この問題に、一定の歯止めをかける意味で制度化されているのが、「クーリングオフ制度」です。「クーリングオフ」とは英語で、「頭を冷やす」という意味であり、特定の商取引を行った後に、ちょっと冷静になって考え、やはり取引を中止したいと考えなおし...

建物買取請求権というものは、借地契約が終わった際に、借地人が建設した建物を地主に買取を請求できる権利です。地主の意思には左右されずに、請求されれば売買契約が成立します。建物は再建築物であっても認められます。この権利は、形成権です。この規定というのは、借地人が使用した資本を回収するという目的があります。そして、建物を取り壊すことで生じる経済的な損失を考慮したものです。また、第三者の建物買取請求権もあ...

囲繞地(いにょうち)とは囲繞地(いにょうち)を理解するためには、まず袋地について理解する必要があります。袋地というのは、周囲を囲まれていて公道に接していない土地のことを言います。そして、囲繞地というのは、その袋地を囲んでいる部分の土地を指します。囲繞地や袋地が生じてしまう例としては、例えばもともと一人の所有者の土地だった所を、兄弟や親族などで分割を繰り返している内に、世代が変わったり他人に譲渡する...

都市計画道路による建築制限に注意土地を購入する際には、その土地がどのような制限を受けているかということに注意する必要があります。ここでは、土地に建てられる建築に制限がかかる可能性のある「都市計画道路」について解説します。都市計画道路とは、都市計画法に基づいた都市計画によって、都市の基盤的施設として建設される道路の事で、「自動車専用道路」、「幹線街路」、「区画街路」、「特殊街路」の4つに細分化されて...

地番・地目というのは「土地」に関する情報です不動産を売却する際には、不動産と土地の登記簿謄本を管轄の法務局で申請します。所有者の登記を変更するのです。登記簿謄本には、地番と地目が書かれています。これは、その土地を表す情報です。土地を売買する際には、この地番・地目を注意深く確認する必要があります。例えば、その土地に建ててよい建物の種類などにも関わってきますので、土地の価格や価値にも影響するからです。...

不動産の売買において重要な「接道義務」まず「接道義務」について理解しましょう。もしあなたが所有している土地に家などの建物を建てたいと思った場合、その土地は幅4m以上の道路に面していなければなりません。これを接道義務と言います。逆に言えば、接道していない土地には建物を建てることができません。しかし現状、接道していない土地に何とかして建物を建てたいと考える方もいると思います。その際に「位置指定道路」と...

固定資産の交換の特例とは固定資産の交換の特例とは、固定資産を土地や建物を同じ種類の資産と交換した場合には、譲渡がなかったものとする特例です。この特例を適用させるためには、例えば土地と土地、建物と建物を交換することになります。たとえば借地権と底地権を交換する際には、面積交渉ではどうしても解決することができないときなどは、差金で補うことになります。差金というのは、借地権と底地権を交換する際に交換する土...

「市街化調整区域」の意味市街化調整区域とは、文字通り、「市街化」を「調整」する区域。つまり、むやみに市街化しないように制限している区域のことを指します。その主な目的は、区域内の田園や環境を保護する事です。都市化しないように行政が制限をかけているわけです。従って、家などの建築をすることが原則として出来ません。絶対に不可能とは限りませんが、行政の許可を得る必要があります。場所によっては、そもそも、家を...