机上査定と訪問査定の違いは？
机上査定とは
机上査定というのは、不動産会社が売りたい物件（家・土地）を実際に見に来ることなく、住所や面積、間取りなどの諸条件を元にして、概算の査定価格を算出することを言います。
ネット査定（一括査定）であれば、メールのやりとりだけで完結することもありますし、不動産会社に行って、査定結果を直接説明してもらうケースもあります。
机上価格の最大のメリットは「気持ちが楽」なことです！なにしろ、直接不動産会社の担当者と対面しなくてもよいので、気構える必要もありませんし、査定してもらう家などを綺麗に清掃しておく必要もありません。また、売却を検討していることを近所の方に知られる心配がない、というのもメリットです。
一方で、デメリットもあります。それは「だいたいの金額しか分からない」ことです。不動産会社としても、実物を見ないで判断しなければなりませんので、算出もざっくりになります。例えば、家であれば、老朽化などの状態によっても査定価格が変わってきますが、机上査定ではそこまで加味できません。
訪問査定とは
訪問査定というのは、不動産会社の担当者が実際に訪問してきて、住所や面積、間取りなどからでは読み取りきれない条件を加味してより精度の高い査定を行うことを言います。
訪問査定でチェックする主な項目は、
- 建具や内装の汚れ具合・傷み具合
- 水回りの状況
- 窓からの眺望や陽当たり
- 図面に現れない細かな収納や利便性
- 家のまわりの雰囲気・音・臭いなど
- 登記簿などの書類確認（図面があればより良い）
などが挙げられます。
特に、清掃状態が悪いと査定価格も下がりますので、可能な限り綺麗にしておくことが大事です！訪問査定は、より精度の高い査定価格が算出できるのがメリットですが、依頼する前に多少準備が必要なのがデメリットと言えるかもしれません。
ところで、訪問査定をすると、近所に売却予定がばれてしまうと心配される方もいると思います。確かに、例えばインターホンで「〜不動産です！」などと元気よく挨拶されたりすると、近所の方が気付いてしまう可能性はあります！
従って、もし近所の方に知られたくない場合には、あらかじめ査定を依頼する際にお願いしておきましょう。インターホンのところで不動産会社を名乗らずに、氏名で名乗ってもらうなど、方法はいくらでもあります。
不動産会社に「近所の人に売却を知られたくないので、訪問して頂く際はくれぐれも配慮してください」というお願いをするには、不動産一括査定を申し込むページにある「コメント欄」（自由記述できる欄）に記入するとよいでしょう。私の経験では、ここに記入した内容はきちんと不動産会社に伝わりました。
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机上査定のあと訪問査定というのもOKです
ところで、「高く売れそうなら売ろうかな」という感じで売却を検討している方もいらっしゃると思います。その場合は、まず机上査定を行って、だいたいの相場感をつかんだあと、売ってもよいかなと思ったら、再度不動産会社に連絡して、訪問査定を受けるという手もあります！
この場合、訪問査定を受ける段階では、ほぼ売ることを決めている段階だと思いますので、査定を受けるついでに、売るためのコツや流れなどもレクチャーしてもらうこともできます。査定をするというのは不動産会社の営業活動ですから、遠慮なくいろいろと教えてもらうと良いでしょう！
不動産会社といろいろな会話をすることによって、「その不動産会社に売却を依頼するべきかどうか？」を判断するための材料にもなりますので、訪問査定を受けた際には、積極的に会話することをおすすめします！
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