家を売却する前にリフォームは必要?
売却前にリフォームを検討する一般的な理由
家を売却(あるいは査定)する前にリフォームを検討しているということは、
- リフォームすることで綺麗になって高く売れるかも
- リフォームしないと値切られてしまうかも
という風にお考えになったのではないでしょうか?
確かに、今の状態のまま売るよりも、買い主が喜びそうな間取りやデザインにしてから売る方が、高く売れるかもしれないと考えるのは一理あります。現代的なデザインや、オープンキッチンなどを設ければ、人気が出るかもしれないと思うかもしれません。
リフォームをしなくてよいと私が考える理由
ただし、それでも私の意見としましては、「原則として、売却前にリフォームをする必要はない」と考えています!なぜかというと、売却用のリフォームは往々にして、「どのようにリフォームするか?」という目的があいまいになってしまい、お金をかけた割には効果が薄くなってしまうからです。
一般的に、リフォームする為には、次のような事を決めなければなりません。例えば・・・
- 壁紙や天井クロスの色
- 水回り器具の種類
- カウンターの木目
- 室内の扉
- ふすまなどの風合い
もしこれが、今後自分達が住んでいくためのリフォームならば、ワクワクしながら好みで選べばよいと思います!しかし、これから住むであろう人の為のリフォームとなると、どのようにリフォームするべきか決めることができません。結果的に、あまり効果のないリフォームになってしまいがちです。購入希望者が「全然気に入らない」という事だってあるわけです!
実際、私自身も中古マンションを買った経験がありますが、中古で住宅を買う人は、買った後で好きなように自分でリフォームをしたいと思っていることが多いです。ですから、例えば200万円かけてリフォームする位なら、200万円値引きしてあげて、買い主にリフォーム代を確保してもらうほうが喜ばれたりします!
リフォームするお金の余裕があるのならば、その分安く売るほうが、手っ取り早いわけです。
リフォームをした方が良い場合
実はリフォームしておくべき、という例外的な場合もあります。それは、現状の傷みが激しすぎて、内覧に来てくれた購入希望者が、引いてしまう程、内装の状態が悪い場合です。こういう場合は、値段によらず「売れない」という事態におちいる場合がありますので、売れない位であれば、少々お金を掛けても最低限のリフォームをしましょう。
「リフォームしないと売れないほどひどい状態か?」という事については、不動産会社の担当者に相談して下さい。よくあるケースでは、例えば、
- 室内でペットを飼っていた
- 家の中でタバコを吸う人がいた
等の原因により、内装の劣化が激しいことがあります。
なお、このような場合のリフォームは、デザインに凝ったりする必要はありませんので、どちらかというと「修理」という感覚で最小限の費用で済ませるようにしましょう!