不動産会社の選び方
不動産売却を仲介してもらう不動産会社をどのように決めるか？
不動産を売却するときは、一般的にはどこかの不動産会社に仲介をしてもらう必要があります。売却する際の仲介をしてもらうには「媒介契約」という契約を不動産会社と結ぶことになります。媒介契約というのは、不動産会社に、不動産の購入者を探してもらい、見つかった暁には売買契約の仲介をしてもらう、という契約です。
（注）細かく言うと、媒介契約にも色々と種類があって、契約の内容が異なります。詳しく知りたい方はこちらの記事で説明しました。
関連記事：一般媒介・専任媒介・専属専任媒介の違い
この、媒介契約をどの不動産会社と結ぶかを決めなければ、不動産の売却活動ははじまりません。そのためにどうやって決めるかを、順を追ってご説明します。
不動産会社に不動産の査定をしてもらう所から始めます。
この際に、複数の不動産会社に査定依頼を出すというところがポイントです。一社にしか査定依頼を出さないと、不動産会社を見比べて選ぶことが出来ませんから。
複数の不動産会社に査定依頼を出す際には、通常、不動産一括査定というサービスを用います。そうすることで、あちこちの不動産会社に自分で連絡する手間が省けるからです。
不動産一括査定サイト（無料）に申し込むと、複数の不動産会社に同時に査定依頼をかけてくれます。
関連記事：不動産一括査定のメリットとデメリット
不動産会社に査定依頼が行くと、営業担当者から連絡があります
その際、出来れば「訪問査定」を依頼するほうがよいと思います。訪問査定というのは、実際に不動産を見てもらって見積もってもらうということを言います。
逆に、「机上査定」とか「簡易査定」などと言って、不動産の条件だけをメール等で連絡して、概算してもらうという方法もありますが、この方法だと結局ざっくりした金額しか分からないので、できれば訪問査定がよいでしょう。話が少しそれましたが、営業担当者に訪問査定をお願いすると、日時を決めて営業担当者が実際に訪問してくることになります。
この営業担当者と対面するときが、不動産会社を見極めるチャンスです
通常、不動産会社に仲介をしてもらう場合、最初に来てくれた営業担当者がずっと担当してくれることが多いです。従って、査定依頼をして、訪問してきた営業担当者個人の力量や人間性を見極めることが大事、というわけです。大きな会社であっても、結局は担当者次第なので。
見極めるといっても、難しいことを考える必要はありません。次のようなことに気をつけながら、担当者と会話すればよいだけです。
- 査定価格の根拠は明確か？
- こちらの質問に論理的に答えてくれるか？
- 営業担当者のふるまいに違和感はないか？
- 横柄な態度をとらないか？
- 誠実そうか？
むしろ、ある程度沢山会話することをおすすめします。不動産の売買に関しては、相手はプロ、こちらは素人なので、知識面で勝つ必要はありません。雇うのはこちらなのですから、知識がないことを恥じずに、沢山会話して、一生懸命尽くしてくれる担当者かどうかを見極めましょう。
そして「この担当者は良さそうだ」と思ったら、その不動産会社に決めるのがよいでしょう。私もマンションをはじめて売るときは結構緊張しましたが、実際に行動してみると、案外なんとかなりました。